ATN（非同期転送日記）

9月27日（日） .

シルバーウィークは木金も休みが取れましたので9連休で，水曜〜金曜の2泊3日で新幹線に乗って金沢に行ってきました．新幹線と駅前の宿だけ押さえて，どう行動するかは行ってから検索して決めるというテキトーな1人旅で，あまり忙しく動き回りたくなかったので兼六園と金沢城辺りを見てきました．何年かぶりの旅行と温泉とおいしい食べ物に満足でした．太平洋ベルトが栄えたのは戦後くらいからの話であって，実は日本海側にも豊かな文化や歴史や名所やおいしい食べ物がいっぱいあるのです…私は味わったのはそのごく一部ですが(^_^;．

15年安保の熱い夏 .

Twitterで吠えまくってて日記のほうをすっかりサボっていました．戦争法案はすったもんだして可決してしまいましたが，私はあの夜も含めて何度かデモに足を運んで，歴史の証言者になりました．政治的なイベントで足を運んだのは事業仕分け以来です．全国で何十万人もの様々な世代の老若男女がデモに足を運んで，デモに参加することはアブナイことでも怖いことではないことを知ってしまいました．先の総選挙の死票の声が可視化されました．15年安保・第三次護憲運動はこれで終わりではなく，平成デモクラシーの始まりです！ …と思いたいです．

このバナーが私の戦争法案への意見をいちばん端的に示してると思います．武藤貴也の面が生肉になってるのはもちろん皮肉です（笑）．あの「利己的個人主義」発言を聞いて私は，少し前の自民党憲法マンガを思い出しました．基本的人権や個人主義はワガママなのでしょうか？ これは1人のヘンテコな議員の発言じゃなくって，いまの自民党に広く蔓延してる考えではないでしょうか．かつて私が割とマトモな人だと思ってた片山さつきまでおかしくなってるし！

いまや9条どころか基本的人権（天賦人権説）や立憲主義そのものが壊されようとしています．危機の度合いが段違いです．だから私も年甲斐もなく立ち上がったんです．本来は「普通の国」をめざしてたはずの岡田さんや小沢さんが私たちの前でマイクを握ったのも，日和ったわけではなく，同様の危機感を持ったからでしょう．少なくとも，いまの安倍のやり方はダメだ，立憲主義そのものを壊してはダメだという点では一致したのです．

この危機感は幅広く共有されたようで，デモにはいろんな年代の人が来てました．とくに平日夜は，働き盛りの人は仕事で疲れてたり残業してたりするためか，私より年配の人を多く見ました．60年安保・70年安保の頃の血が騒いだのかもしれません．忘れられない場面の1つは，0823全国一斉行動で行進してて，原宿の辺りで外国人の方々がこちらに手を振ってくれたことです．「価値観を共有する」ってこれなんだなと思いました．英語のプラカードもたくさんありましたから，何のデモかは何となく分かったでしょう．外国の人にも様々な意見があって，みんながみんな「日本人もUSの戦争でいっしょに血を流すべきだ」って考えてるわけじゃないことを実感できました．あと，創価学会の3色旗も何回も目撃しました．公明党のことはますます嫌いになりましたが，公明党に異議を唱え，デモに一緒に参加してくれた創価学会の皆さんは仲間だと私は思っています．

まぁ，武藤貴也やその他の様々なアンチの皆さんのおかげでSEALDsの名はかえって有名になりました（NHKは当初はSEALDsの名前を出さずに「学生団体」などと報じてたけど，武藤貴也が名指ししたおかげで出さざるをえなくなったのでは）．さっしー用語でいう「アンチは無料の宣伝マン」ですね（笑）．SEALDsの大学生たちがさっしーと同世代なのは偶然でしょうけど，確かに，ネットを見事に使いこなすデジタルネイティブ世代です．SEALDsはサヨクの悪い大人に騙されてやってるんではなくて，むしろ，私たちの世代やその上の世代のだらしのない野党や労組のケツを叩いて動かしてくれてるんじゃないかと私は思ってるくらいです．

思い返せば，私がSEALDs世代だった頃にカンボジアPKOの話が持ち上がっていました．当時の自民党にはまだハト派がいて，いまよりはもうちょっと慎重にやってたと思います．あの頃は「国益」を前面に出すのが憚られる雰囲気があって「国際貢献」だって政府は盛んに言ってたのですが，そんなのうさんくさい，自国の利益のためじゃないか？ という疑問を持ってた私は賛成できませんでした．とはいえ，民青や革マルの人たちがやってたデモには参加してませんでした．ヘルメットやゲバ棒を装備するのが嫌でしたし，どうせデモじゃ変わらないだろうと，あの頃の私も「冷笑」していたのです．私の世代がSEALDsみたいなのを発明できなかったのがちょっと悔しいです(^_^;．

あと，よしりんが書いてたように，実は私も，デモに囲まれた安倍が自らの姿を祖父・岸信介に重ねて悦に入るんじゃないかと心配していました．だからクソコラやMAD動画を次々と投下して徹底的に笑いものにしてやったのです（笑）．安保賛成派やSEALDsアンチの皆さんがデモをdisればdisるほど「こいつらデモの力を恐れてるんだな．じゃもっと怖がらせてやろう」と思いまして，5回も行っちゃいました．12万人とも3万人ともいわれる8.30決戦のあとには国会前にカマボコ（警察車両）と警官がズラリと並ぶようになって「安倍も怖がってるんだなぁ」って思いました．国会名物・晋ちゃんカマボコって呼びましょう（笑）．

で，この話は，私がしつこくやってる新型うつ報道被害の情宣活動にもリンクするのです．ありえないと思いたいですが，万が一，戦争になったら，あるいは徴兵制になったら，真っ先に切り捨てられるのは病人ではないでしょうか．戦場に行くのも怖いですが，私みたいなひ弱な男や病人が徴兵検査で落とされて，世間で「役立たず・足手まとい・怠け者・非国民」みたいな，それこそ「新型うつ」のようなひどい差別を受けるのも怖いです．自民党の改憲論では人権は義務とバーターという説が平気で出てきますが，だったら義務を果たせない子ども・老人・障害者・失業者・病人には人権がなくなるのでしょうか？ 恐ろしいことです．近代の人権思想を否定する人たちが，欧米と「価値観を共有する」とどの口で言えるのでしょう？

その一方で，現代戦はハイテク兵器を使うので素人には無理だから徴兵制はありえないという説もありますが，ジジイババアの一部に「自衛隊で甘ったれた若者を叩き直せ」という意見があるのを私は懸念してます．NHKスペシャル「職場を襲う“新型うつ”」みたいに！ かつて稲田朋美（日本会議）も教育体験のような形で、若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですか「草食系」といわれる今の男子たちも背筋がビシッとするかもしれませんねって言ってるし．本当に安倍や菅が「徴兵制復活はありえない」と国民を安心させたいなら，まずは「国営戸塚ヨットスクール」みたいなのを待望するウヨクのジジイババアを黙らせてみせろ！

金沢旅行から帰ってきて連休が明けたら私は日常に戻って，仕事とか読書とかTOEICの勉強とか（またやるの？ やるんです！）やりますけど，安倍，菅，私は15年安保のことは忘れないからな！ まずは来年の参院選！ それと，千葉5区の薗浦健太郎（文化芸術懇話会（マスコミ懲らしめろの会）メンバー）は次の総選挙までクビを洗って待ってろ！ 我ら国民はもう「チルドレン選挙」みたいのは卒業して，自らの手で真のデモクラシーを勝ち取るのだ！ Tell me what democracy looks like? This is what democracy looks like!