ATN（非同期転送日記）

10月7日（日） .

もうJobs様の一周忌…．後任のTim CookさんはiOS 6のMapで最初の大きな試練を味わっています．異例の謝罪をし，他社のアプリを薦めています．初期のJavaだってバグだらけで使い物にならなかったのが改良を重ねて成熟してったわけですし，AppleのMapだってデータが正確になっていけばいつかはGoogleを超えれるって信じてます！

新型うつ報道被害：NHKに公開抗議 .

NHKで4月にNHKスペシャル｜職場を襲う"新型うつ" という番組をやっていたのですが，どうせ醜い内容だろうと思ったので見てませんでした．で，この放送後に多くの週刊誌などが追随して「新型うつ」報道の大洪水を起こしました．この報道被害への私の意見は6/30の日記で書きました．で，NHKは9/26の深夜に反響編として，未公開シーンを入れて時間を拡大した再放送を行いました．私はこの反響編を録画して，先週の週末に2回くらい見ました．

日にちをおいて頭を冷やしてからご意見・ご感想を書こうと思いました．送りました：

私はうつ病で休職・復職を繰り返している会社員です．4月の番組は拝見しま
せんでしたが，放送後からの「新型うつ」報道のブームには憤慨しています．
反響編を拝見して，週刊誌や新聞と同様にNHKもうつ病を若者の甘えとして批
判する論調だということが分かりました．

番組は企業の肩を持つ内容でした．人事担当者が「本人が悪い・親が悪い（企
業は悪くない）」と言うのは当然です．「休職者が出れば職場が疲弊する」こ
とを繰り返し強調するのに「職場が疲弊しているから休職者が出る」という反
論は出ません．企業や職場の問題を黙殺し，病気と誤解・偏見で苦しむうつ病
患者を一方的に断罪するのがNHKの正義なのですか．

また，日本うつ病学会が公開したうつ病の治療ガイドラインは「「現代型（新
型）うつ」はマスコミ用語であり、精神医学的に深く考察されたものではない」
と述べています．公共放送が「新型うつ」をあたかも正式な病名かのように扱
うことは，うつ病への誤解を拡げかねません．

うつ病患者の体調には好不調の「波」があります．回復期には少しずつ動ける
ようになります．長い療養生活の中で少し元気なときがあっても，気晴らしの
外出を「怠け・サボり」と非難されると思うと息苦しいです．辛い時期もある
のに，休職中にずっと遊び歩いていると誤解されるのは心外です．「新型うつ」
は報道被害です．

こんな番組のために受信料を払うのが腹立たしいです．

フォームが600文字制限ですんで，書きたいことを押し込むのに苦労しました(^_^;．頭が冷えてない？ そりゃぁ，あれだけの侮辱を浴びたら抗議して当然です．

反響編を見て私が思ったのは，4月の放送直後に「新型うつ」叩きに追随した週刊現代・週刊文春・AERAの3悪などは，しょせんNHKの「劣化コピー」に過ぎないということです．3悪を後追いした週プレとかは劣化に劣化を重ねて記事の内容がさらに醜くなってます．つまり「新型うつ」ブームはNHKのせいだと言っても過言ではありません．

「新型うつ」って老害たちが使ういわゆる「ゆとり世代」への蔑称の1つでもあるのですけど，私って実年齢は「最近の若い者は…」って言う側に片足を突っ込んでるんですよね(^_^;．でも，この件に関しては私は全面的に若者の味方をしたいです．いまの若者は就活や職場で本当にしんどい思いをしてるんです．そんな彼らの声に聞く耳を持たず「未熟・甘え」などと決めつけるジジイどもは速くs（自粛）．

本名やメアドも知らせましたんで，もしNHKから返事があれば無断で晒したいと思います．期待しないで待ってます．

10月14日（日） .

小雨でしたがお散歩してきました〜．以前は土日の昼間はお昼寝してたんですが，活動できるようになったのは大きな進歩♪

新型うつ報道被害：新刊JPに抗議 .

読売iPS大誤報の陰でけしからん記事が配信されてます．新刊JPってサイトの「新型うつ」中には“甘えてるだけの人”もという記事です．臨床心理士だという伊藤秀成という奴の新刊本の紹介なのですけど，まず記事のタイトルがひどいです．この記事がニコニコニュースとガジェット通信に配信されて多くの人の目に触れているようで，この記事の表題が独り歩きしてtwitterで「うつは甘え」みたいなツイートが氾濫してます．ゆゆしき事態です．

どうせニコニコニュースとガジェット通信は「うちは配信された記事を載せただけで悪くない」って言うでしょうから，さきほど新刊JPのお問い合わせフォームに直接抗議しました．

「「新型うつ」中には“甘えてるだけの人”も」の記事に抗議します．

日本うつ病学会が公開したうつ病の治療ガイドラインは「「現代型（新型）う
つ」はマスコミ用語であり、精神医学的に深く考察されたものではない」と述
べています．患者が「新型うつ」と診断されることはありえません．あたかも
正式な病名のように述べるのは，うつ病に対する誤解を招きます．

本記事のように「うつ病は甘え」を強調することは極めて好ましくありません．
ほんとうにうつで苦しんでいる患者が「自分も甘えかもしれない」と自分を追
い詰めてしまい，最悪の場合，自殺してしまう危険があります．この記事のせ
いで患者が亡くなった場合，出版JPはどう責任を取るのですか．

著者の伊藤秀成は臨床心理士を名乗っていますが，患者に「甘え」というレッ
テルを貼って切り捨てるのは，職業倫理上ありえないことです．患者の心の問
題に真摯に向き合うのが仕事のはずです．センセーショナルな本なんて書いて
いる暇はないはずです．

もちろん，新刊JPおよび配信先の各サイトが，医学的な知見に反する「うつは
甘え」という誤解・侮辱を安直に拡散したことも許せません．

けっこう短時間でワーッと書いたんですが，もう送っちゃいましたので，直さなくてもいいでしょう(^_^;．

twitterを見てると，もちろん「うつは甘え」って書く奴もいますが，その一方で私とほぼ同じ意見の人もいらっしゃるので「twitterも捨てたもんじゃないなぁ」と思えて嬉しいです(^^)．私のツイートとピックアップした十数個のRTを「新型うつ」に関するゆきんのまとめに掲載しました．当初は直接抗議までやるつもりはなかったのですけど，私とほぼ同じ意見の皆さんのツイートに勇気づけられました．感謝します．